LINEからメッセージが届いた。
「今回の学力テストで数学の順位が学年3位でした!」
これまで、20~10以内をうろうろしていた子だけにかなりうれしい結果だ。
では、どうしたらこの順位が取れるようになったかをご紹介すると・・・。
ちなみにこの子は中高私立一貫校に通っている。したがって、授業進度は公立中学よりもはるかに早い。
したがって、本来必要な単元の内容がさら~っと進行するために、難しい問題が解けなかった。
よく考えてほしい、仮に得点が取れないとしても、公立中の生徒のよりも先のことをやっているとなんだが、根拠のない優越感にとらわれてできるようになった気持ちになってそのままその単元を終えてしまう。もちろん、早く進む分、学年の最後の方に「もう一回復習します!」なんてことを先生が言うので、疑心暗鬼ながらも「ま、いっか。その時やり直しすれば…。」となってしまう。
そうではない。
初めから基本をしっかりと叩きこんで、それをどう使うかを「量」を重ねて教え込んでいくしかない。その過程の中で、テストによく取り扱われる問題を入れ込んでいくのだ。
どうも「イチを知れば5ぐらい解ける。」と思い込んでいるような生徒や先生が多い気がする。確かにそのような生徒もいるだろうが、大半がそうではない。6年間の学習内容を5年間で叩きこむようなことを言っている私立一貫校ではあるが、九大の合格者数が2年10ヶ月くらいで受験勉強を終える公立御三家に勝てない理由は何だろうか?生徒たちにはもう少しペースを落としてやってあげてもいいと僕は思っている。
そう、だからこの子も時間をかけてやってきた。例の青雲や大濠のスーパーを合格した女の子もそうだ。
先のこともやるのも大事だが、その演習を戦略的にやらないと、時間がもったいないのだ。わからないなら、学年の変わり目にもう一回やるから、ということでは僕は上達しないのだと思う。
3位になった子も目先の試験にとらわれないようにメンタルを変えていった。先を見越して、今やるべきことはどこなのか、また、時間を置いたので記憶から飛んで行っている単元もあるのでそれもフォローする。そういった方法で、テストに対する免疫をつけていくと、たいていの生徒は得点が上昇してくる。
そうなると、しめたもので楽しく気持ちがいい数学となるから継続したそのような勉強に繋がっていくのだ。
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