昨年の入試問題や最近のフクトを見ているとやっと、入試問題の方向性が見えてきた。
端的に言うと、「問題をよく読んで、作成者が何を言わせたいのかを考える」というワンクッションを置いて問題に取り組むことが必要だということだ。
つまり、既成の問題ばかりを解いていると賢い生徒はそのパターンを体得して、問題を中途半端に読んで問題の正解へとたどり着く。この練習が学校でおこなっているプリントやワークである。その正解ばかりにおぼれていると、ちょっとだけ、言い回しを変えたり、これまで出てこなかったストーリーの文章題を入れられたりすると問題自体は難しくないのだが、経験値が少ないために何度も問題を読み返したり、気が付かずにいつものようにササーッとといてしまったりしてミスする。特に昨今の問題は「身近な」「実用的な」ストーリーの問題が本当に多くなった。例を挙げると、食塩水の連立方程式の問題を料理のレシピに置き換えたり、鉄道の速さの問題をエレベーターの問題に変えたりといった具合だ。また、これまでにはなかった「会話」をつかった確率の問題も登場している。
ではどう対処するにか?
いきなりこのような問題を解くのは難しいだろう。だから、既成の問題でパターンをつかむことで
慣れていく。そのパターンさえわかれば、ストーリ性のある問題でも、どのパターンに属するのかを見つければ解けるようになる。
実際に、生徒に実験したら以外に対応ははやかった。
ただし、この傾向の問題には大きな問題点がある。
それは中高一貫校に通っている生徒はこの手の問題をどうも解いていないようで、
以前からあるパターンの問題のみを解いている。授業進度が早いので新傾向の問題対策まで手が回らないのかもしれない。
さて、この新しい問題に力を入れている高校入学組と授業進度が早い一貫生組とでは今後どのような差として出てくるのだろう。これはわからない。
いずれにせよ、新たな問題に今後は特に目を通しておくことが大切なのだ。
➢算数専門塾
➢数学専門塾
➢ GRIT平尾駅前教室
➢ 少人数個別指導
➢ 中学高校受験・中高一貫生数学対策
➢ 福岡市 中央区 大宮2丁目
➢ 西鉄平尾駅から歩いて3分