昨年の全国公立高校入試問題の正答率を単元別に分けたデーターを見ると毎年同じような単元を生徒たちはミスをする。(正答率40%未満の単元について)
最近出るようになってきた「資料の整理」は生徒たちには不評のようだが意外と正答率はそんなに悪くない。相対度数を求めたり平均値をとったりというのは練習すればできるようになる。ただ、資料が増えた時の変化やその時の数値が変わった理由を述べよ、となると正答率は落ちる。
確率の問題も不得意な生徒はいるがそこまでの低い数字ではない。ここも、単に確率を求めるのではなく関数と絡めるとその数値はぐっと低くはなる。
問題なのは「関数」なのだ。
一次関数のグラフの問題はまだいいのだが、中学入試で扱われるよな「速さ」の問題。その中でもダイヤグラムで考える問題になるとグッと数値は落ちてくる。また、電気料金などの使用量の問題、動点の問題などで条件が付いてくるとこれも解けなくなる。
二次関数は逆にそこまでの文章問題がつくれないので、グラフの問題が出されるのだが面積を出せだの回転体の体積を出せとなるとこれも生徒たちは苦労しているようだ。
このように、どこが生徒たちは苦手なのかは数値が示してあるので毎年わかるのだ。そして、これも毎年同じような単元をミスしてしまう。
それが指導者はわかっているのだろうか?
毎年、自塾の生徒が同じようなところを間違うのであれば、そうならないように強化してあげればいいだけだ。
特に御三家受験の生徒たちは「公立系」問題ばかりをやるのではなく、レベルの高い問題に今年から来年の1月いっぱいまでは取り組むべきだろう。公立しか受けないからと言ってそればかりやるのは、危険だ。大学入試の変革の影響を受け高校入試問題も変わってきている。変化に対応できるように訓練をしなくてはならないからだ。
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