中学時代までに体得すべき能力

レベルの高い高校に入学して、目標達成するにはどんな力が必要であろうか。

中には合格したら、「はい、それまでよく頑張りました!」で終わってしまう燃え尽き症候群の

子も確かに存在するようだ。

しかし、大半の子は1浪しようが、何とか目標大学に合格していく。

彼らが、それだけの学力と達成力をどこで手に入れたか、それは分からないが

恐らく、このような学習能力があると僕は思っている。

 

それは、その瞬間に大切な事項を脳に叩きこみ、忘れない能力だ。

 

僕の高校時代にもそんな奴がいた。「吉開」というやつで今は何をしているのか

解らないが、よく授業中に寝る奴だった。でも、テストの得点はいいのだ。

ほんとに睡眠学習が良いかもしれないと思ったほどだ。ただ、担任からはこう言われていた。

「吉開が起きている時は、先生が重要なことを言っている時だからみんな注意すること。」

 

生徒は得てして、先生の雑談に集中し、それが終わってからの重要な話をノートに写して

終わっている。後になって、雑談は覚えていても授業の内容は覚えていないことは

よくある話だった。吉開は不要な話は聞かず、大切だと言われたことをじーっと黒板を見ながら

聞いていた。ノートは誰かから借りて後から写していた。

彼にとって、それが復習&アウトプットであるのだ。

彼曰く「授業見ていたら、テストの点は取れるよ。」当時は「この嘘つき野郎!」と思っていたが

今、山のようにそんな生徒と接してきたのでその意味がわかる。

 

先生の大切な話は、耳で聞き、板書は「写す」のではなく「見て理解する」ものである。

それを、ノートに記録せず脳みそに記録する。

その能力を少しでも中学時代までに体得すべきなのだ。