勉強でもビジネスでも健康でもそうであるが
「手遅れ」というものがある。
つまり、早く気が付いて対策をやっておけば
困難に対して回避できたり、最小限の被害で食い止められたりできたものが
最悪の事態に近いものになるということだ。
こと中学生が陥りやすい「手遅れ」に勉強の仕方がある。
なんとなく、目の前のことばかりをこなしていて、そこそこ
結果が出てしまう。ついつい「自分はやればできる」と思い込む
ということがその初期症状。
この時点で気が付くものは少ない。
しくじり先生ではないが、年配の方がガツンと言っても
なかなか若者はいうことを聞かないものだ。
そのうち学校の試験は取れても、校外模試にめっぽう弱くなる。
でも対策がわからないから、無策のままで受験期を迎える。
こうなると「手遅れ」の一歩手前くらいかな。
で、受験期に本格的に入ると「弱点回避」のやり方と
「弱点補充」を知らないものだから、やたら目ったら
問題を解きまくりる。レベルの高くないところであればこれでも間に合うが
有名私立といわれるところや難関公立といわれるところは、厳しくなるだろう。
数学で言うなら「計算問題」こそ、手遅れにならないためのポイントがある。
簡単な問題は満点が取れるし、学校ではそこまで難しい問題が出ないものだから
安心してしまう。
そんな生徒には、ラ・サールなんかの計算問題を出してやると
焦りの表情があらわれ、何度も検算をして確認をする。
つまり、彼らにとって手遅れにならないようにするには
できることばかりをやらせて、変な”自信”をつけさせることをするのではなく
できるのであれば、少し上のレベルアップした問題を提供して
「ああ、こんな問題もあるんだ。」と常に謙虚に取り組む姿勢を
キープさせることが大事だ。
その役目こそが、僕の役目だと思っている。
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